第103回懇話会のお知らせ(終了しました)

2021年5月30日(日)茅ヶ崎市勤労市民会館 14:00~17:00
「情報科学」の個人と社会
講師:西 惇さん(哲学・教育学、東京都内私立中高等学校 元校長)

 社会科担当教師20年、管理職(校長)16年という教職生活で、いつも頭を離れなかった問題は、生徒たちに、そして自分自身、「いかにして社会に開かれた(社会意識豊かな)自己であると同時に、自己意識豊かな人間形成ができないか」ということでした。

 退職後は、住まいの東京中野で、教育関係の市民運動に参加するとともに、学生時代に少しかじった哲学と教職生活の中で勉強した教育学を統合するような「しろうと的」勉強を細々と続けてきました。

 他方、国家の教育政策は気になるところで、この10年関心を持ち続けてきましたが、戦後の教育政策(学習指導要領に表現される)は1989年の指導要領あたりから新しい局面に入りつつあり、更に、2017,18年(つまり現在の)指導要領でよりはっきりした形になった、との感を持っています。

 それは、情報科学を一つのバックボーンに持っているもの、それを基盤に「新しい人間像」を作ろうとしているというものです。情報化時代と言われる現代に、当然と言えば当然ですが、果たしてそれをどう評価したらよいのか、そこには新しい世界観も現れているようにも思われます。

 ここで言う「情報科学」は、ICT教育でいうデジタル情報に限らず、「知覚情報」「言語情報」「遺伝情報」等も含めた「情報」原理論に当るものです。細々と勉強してきた私の「社会科教育=個人と社会の繋がり」と対比しながら、「しろうと」の勉強を発表させて頂きます。

講師プロフィール

西 惇(にし あつし)
1946年生まれ、中野の公立小中学校、都立富士高校を経て、
1966年 東京教育大学文学部哲学科入学
     途中、教育大の筑波移転問題に遭遇し、移転反対学園闘争に「参加」
1971年 東京教育大卒業(5年かかる)
1971年~72年 都立高校で、非常勤講師
1973年 三輪田学園中高校専任教諭に(社会科、倫理を主に担当)
1993年 三輪田学園中高校校長
2010年 三輪田学園中高校退職
 以後、年金生活に入る。中野で、教育関係の市民運動を続ける

日時/会場

日時:2021年5月30日(日)14:00~17:00
会場茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13-32 TEL 0467-88-1331 FAX 0467-88-2922)
参加費:1,000円
連絡先:猪野修治(湘南科学史懇話会代表)
〒242-0023 大和市渋谷3-4-1 TEL/FAX: 046-269-8210
email: shujiino@js6.so-net.ne.jp
湘南科学史懇話会 http://shonan-kk.net/